日本でもブームになりはじめた「マリトッツォ」は古代ローマから存在する菓子パンだった

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2020年の中盤頃からブームになっているマリトッツォ。丸いブリオッシュ(ふわふわしたパン)にホイップクリームをたっぷりサンドした非常にシンプルな菓子パンである。

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古代ローマから存在するパン

イタリア生まれのこのパン。『イタリア菓子図鑑』によると、マリトッツォはイタリア・ローマのバールには欠かせない一品だという。

このパンのはじまりは古代ローマまで遡る。はじめは粉、卵、オリーブオイル、塩、干しぶどうとはちみつで作られた大きなパンで、野外で労働する夫のために栄養のある食事として振る舞われていた。

中世になるとサイズが小さくなり、カーニバル後の菓子を食べるのが禁止される四旬節(しじゅんせつ)のときに、こっそり食べる甘いパンとして重宝がられた。ちなみに当時このパンは「四旬節の」を意味する「クアレジマー」と呼ばれていたそうだ。

参考:イタリア菓子図鑑

「マリトッツォ」という名前は「marito(夫)」に由来

マリトッツォと呼ばれるようになったのは現在になってからだ。ある男性が婚約者の女性に指輪を贈る際、このパンに隠して渡したことから、イタリア後で夫を意味する「marito(マリート)」が転じて、「マリトッツォ(maritozzo)」になったといわれている。

名前の由来は諸説があるが、夫にちなんだ名前であることは共通しているようだ。それにしても古代ローマから現存している菓子パンというのは驚きだ。生きた化石のような食べ物だ。

日本でカルディが販売したことがきっかけで話題に

ちなみに日本では、『人気急上昇スイーツのマリトッツォ – FoodClip』の記事によると、輸入食品のお店「カルディ」が冷凍のマリトッツォを販売したことがきっかけで話題になったそうだ。

シンプルかつインパクトがあってわかりやすく、SNSでシェアしやすい食べ物だったことが、起爆剤になったのだろう。ここ最近ブームになっているフルーツサンドやバスクチーズケーキなども、どれもわかりやすいスイーツであった。マリトッツォも同じように、構成、見た目、味がわかりやすい。

現在では個人系のベーカリーやカフェだけでなく、チェーンのパン屋であるポンパドールや食品雑貨のセレクトショップであるDean&Delucaも販売している。2021年5月現在、すでに大衆化しており、マリトッツォはブームになっているといえるだろう。そのうちコンビニでも間違いなく発売されるようになるはずだ。

アンジェターブル(ポンパドール)のマリトッツォオランジュ

私もポンパドールの系列店のアンジェターブルというパン屋でマリトッツォを食べてみた。

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マリトッツォ

ポンパドールのマリトッツォはホイップクリームにオレンジピールを混ぜたものだ。常温で販売されている。

実際食べてみたが、見た目どおりブリオッシュをホイップクリームだった。美味しく、シンプルでわかりやすい味だ。フルーツサンドにも通ずるものがある。

DEAN&DELUCAのマリトッツォ アプリコットジャムとフロマージュブラン


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ニューヨーク発の食と雑貨のお店、DEAN&DELUCA。これまでトレンドをいち早く追うような姿勢はなかったように思えるが、マリトッツォにおいてはいち早く商品化をしたようである。

DEAN&DELUCAでは、「マリトッツォ アプリコットジャムとフロマージュブラン」という、マリトッツォには定番のフルーツ系のフレーバーにフレッシュチーズの1つであるフロマージュブランを使った一品になっている。

実際食べてみたがクリームが濃厚で風味がよかった。またボリュームも感もあり、パンとクリームのシンプルな食べ物でありながら、十分に満足感を得られた。

 街を歩いていると、続々とマリトッツォを販売する店が増えているように思う。そのうちコンビニでも販売されるようになり、手軽に食べられるようになるだろう。その時は、ブームが落ち着くときかもしれないが。

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